2007年5月27日日曜日

方解石 CALSITE コオノマイ産


この石は15年ほど前に紋別市のコウノマイ鉱山の近くにある採石場に入らせてもらって採集させてもらった天然石です。

玄武岩の中にまるで卵のような形をしたノジュールがたまに入っており、そういったノジュールを叩き割ると、中身はこのようにカルサイトである場合と、もっと稀にアメジストである場合があります。

この産状は、今世界的にもっとも流通しているブラジルのアメジストと同じものです。ブラジルのものは1mくらいのものまでありますが、この産地のものは30センチくらいまでです。アメジストも大変色の薄いもので比べると少し寂しい石です。

この石のポケット中央部分はカルサイトが大きく結晶しており、ポケットの壁の部分にはアゲートが層になって沈殿しています。このアゲートの裏側には白い毛のようなマグネシウムフェリエライトが点々とついていて、コレクター的には楽しめる石です。

採石場ってよく戦隊もののロケに使われていますので、そういう場所でハンマー振り回してると、何だかショッカーの構成員になったような気がします。

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